一級建築士のマイホームにソーラー発電がやってきた!経緯から試算を公開!

どうも~!はじめましての方は初めまして、とっと と申します!
我が家は2021年11月末に引き渡されました!
その時はソーラーパネル載せてなかったのですが、
ショッピングモールで太陽光発電の営業をされていて、
子どものお菓子目当て&一級建築士の茶化しとして話を聞いたらあれよあれよと、
契約してしまった経緯 と 採用するに至った試算 を公開したいと思います!

 

 

上記の話を聞いたら推しに弱く、なんでも契約しちゃうダメな主人ですよね(笑)

本当はどうかわかりませんが、一応ファイナンシャルプランナーでもあるので、

一級建築士の目線 との両面からのアプローチ結果を伝えていければと思います!

0.我が家の条件

条件が異なるとこれからお伝えする内容はあくまで参考となってしまいますが、考え方は一緒だと思います。
家族構成:大人4名(父、母、とっと、かっか)、子ども3名(4歳Zoo、2歳Mii、0歳Chi)
二世帯住宅 父は障害者
オール電化(ガスなし)
東京電力
契約種別:スマートライフL
契約電力:10kVA
日中:大人2名(父 と かっか)、子ども2名(Mii と Chi)
とっとテレワーク50%
家電:冷蔵庫2台、IHキッチン2台、電子レンジ2台、炊飯器2台、
エアコン7台、テレビ3台、洗濯機2台、etc…
採用した太陽光発電:太陽光パネル4.77kW
蓄電池6.3kW
補助金:県5万 + 市17.5万

 

 

1.太陽光発電を採用した1番の理由

採用した1番の理由は、ローン返済額 よりも 電気代が下がる と判断したからです。

当たり前ですよね!

ただし、太陽光パネル や 蓄電池の故障についてはこの時点では考慮していません。

理由は後述します。

電気代減額分がローン返済額よりも効果があることを確かめるには、

現在の電気代を計算できるようになる必要があります!

計算はイヤ!という方は次にスキップしてください!

 

2.電気代の中身を知ろう!

我が家は東京電力のスマートライフLでの契約です。※スマートライフLはオール電化向けのプラン

我が家のモデルを元に計算してみます。

電気代を求めるには下記4つを求めることになります。

①基本料金
②電力量料金
③再エネ発電賦課金
④燃料費調整額

 

①基本料金

1番簡単に求められます。

基本単価286円※ x 契約電力10kVA = 2,860円 … ①
※スマートライフLでの単価

 

②電力量料金

こちらも各業者、各プランで異なります。

引用:東京電力 スマートライフLより

東京電力 スマートライフLの場合

我が家の2022年3月の電力量 656kW 15,248円 … ②
AM6:00~AM1:00 25.80円 x 447kW = 11,532円
AM1:00~AM6:00 17.78円 x 209kW = 3,716円

 

ここで試算中に1つの疑問が湧きました。

なぜ、オール電化プランなのに夜間(AM1:00~AM6:00)より

昼間(AM6:00~AM1:00)の方が電力量を多く使用しているのかと。。。

 

 

・日中家にいる人が多い

条件でも書いてますが、日中家にいる家族が多いなのが一つ目の理由です。

ある1日の時間ごとのデータです。

当たり前ですが、食事時が高くなっています。

実は深掘りすると、夕食以外は我が家 と 両親世帯は別で食事を作っていることが多いので

2倍キッチン家電を使用しているのです。

朝食、昼食は各々生活リズムがあるので食事を分けているのが仇となっていることがわかりました。

また、日中家にいれば照明やテレビ、エアコンを使用することになりますので電力量がかさみます。

 

・待機電力が多い

同居しているとはいえ、条件に記載した通り、キッチン家電、家事家電等が大きくかぶっています。

待機電力は小さいですが、数が倍になれば倍になります。

こればかりは対策を取っていないわけではないですが大きな効果はでませんでした。

通常待機電力は1時間当たり0.2~0.3kWのようです。

先ほどのデータは30分刻みなので1時間当たり0.6~0.8kWかかる場合が多いです。

 

上記より、日中家に人が多くいる家庭二世帯など家電が多く存在する家庭は、

太陽光発電の恩恵を受けやすいので、採用する指標となります。

恩恵を受けやすい理由については後述します。

 

③ 再エネ発電賦課金

話が逸れてしまいましたが戻します。

続いては再エネ発電賦課金です。

これなに?

と思う方も多いのではないでしょうか。

再エネ発電賦課金とは、
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買取りに要した費用を、電気を使用のお客さまに、電気の使用量に応じて負担してもらうものです。

 

ざっくり言うと、

他の家庭で太陽光発電などから電力を買った費用をみんなで負担してね!

ってことです。

太陽光発電を採用してない、というだけでも勝手に国の政策の一部を負担していると言うことになります。

え?

って感じですよね。

そして再エネ発電賦課金の推移は下記になります。

引用:ほくでん

2022年5月(2022年度)からは、1kWごと3.45円に増額します。

実際に計算すると、
656kW x 3.36円(2021年度) = 2204円 … ③

なかなか高いですよね。

この理不尽な料金を減らすには電力消費量を減らすしかありません。

と言うことは太陽光発電をしている家庭の方が何もしていない家庭よりも徳をしているということになります。

これまた理不尽ですね。

 

この制度いつまで続くかわかりませんが、固定価格買取制度が続く限り続くでしょう。

固定価格買取制度とは、家庭用なら10年、事業用なら20年、

発電した電力の買取価格が固定されていると言うものです。

現状この制度は存在しているので、20年後の2042年までは払い続けないといけないと予想します。

売電価格は年々落ちていますが、太陽光発電を採用する件数が増えており、

国民全体で負担しなければいけない額は増加しているので今後も価格が上昇していく可能性が高いです。

 

本業の一級建築士としてはまさに物流施設の設計を行う際に、

施主様より施設の屋根に太陽光を全面載せる要望が多いです。

スーパーマーケットの屋根の上に載せる事例も近年増加してきています。

なので、家庭用よりも事業用の採用例が増えているということではないでしょうか。

 

④燃料費調整額

最後に燃料費調整額についてです。

これまた知らない単語が出てきましたね。

燃料費調整制度は、事業者の効率化努力のおよばない燃料価格や為替レートの影響を外部化することにより、事業者の経営効率化の成果を明確にし、経済情勢の変化を出来る限り迅速に料金に反映させると同時に、事業者の経営環境の安定を図ることを目的とし、平成8年1月に導入されました。

 

現在はエネルギーの高騰により、電気代に加算しているという状況になっています、

実際に計算してみましょう。
656kW x 2.27円(2022/4月払い分) = 1,489円 …④

ただ、燃料費調整額はマイナスになることもあるので、今回の検討では除外して検討しようかと思います。

①~④まで全て足し合わせると電気代となります。

①+②+③+④ = 21,801円

長旅お疲れ様でした(笑)

住宅ローンの見直しはモゲチェック

 

3.太陽光発電想定量とコストメリット

続いては、どれだけ太陽光発電が発電してくれて、どれだけ電気代が下がるか計算してみましょう。

これはメーカー(Panasonic)のシュミレーションした資料になります。

色々算出条件等記載してありますが、妥当性が全くわからないですよね。。。

なので、設備設計の同僚に頼んで妥当性を確認してもらいました(笑)

結果は、、妥当でした。

同僚がシュミレーションしても同じような結果になりました。

 

シュミレーションが正しいとして検討を続けます!

使うのは 年間推定発電量 や 赤枠の月々の発電量だけです。

この発電量をどう使うか、ということです。

 

我が家の方針としては電力消費が多く、単価も高い日中の電力を抑えること!

に注目しました。

 

売電は目的ではありません。

 

理由は売る単価より、買う単価の方が高いからです。

先ほどの長旅を終えた皆さんならわかると思いますが、

日中の電力単価25.80円+再エネ発電賦課金3.36円 = 29.16円 > 売電単価17円

電力単価の安い夜間ですら売電単価より高い状態です。

時代は売るより使うということです!

引用:ソーラーパートナーズ

 

 

では発電量がそのまま日中に使えるかというとそうではありません。

蓄電池がない場合は、発電したタイミングで使った電力分だけしか賄えません。

いくら発電しても使ってなかったら売電になるということです。

 

蓄電池がある場合でも、発電量が多き過ぎると蓄電池への蓄電できず、あふれた分は売電されてしまいます。

上記に関する記事はまた別途書きたいと思います。

 

上記のような事情はありますが、発電量が使用電力に充てることができるとして計算してみます。

先ほど計算したのは3月の使用量なので3月の発電量を用います。

(とっとが試算したときは年間で確認していますが、数値がわかりやすいので3月分の実績で確認)

シュミレーションによると3月の発電量は495kWですが、これは晴れの日も雨の日も含みます。

ざっくりですが、発電量の8割396kWを日中分から、残り2割99kWを夜間分から差し引いて電気代を算出します。

①基本料金286 x 10 =2860円

②電力量料金
日中 25.80円 x (447kW – 396kW) = 1,315円
夜間 17.78円 x (209kW – 99kW) = 1,955円

③再エネ発電賦課金3.36円 x (656kW – 495kW) = 540円

④燃料費調整額 プラスマイナスあるので非考慮

よって電気代6,670円



 

4.ソーラーローンと太陽光発電によるコストを比較

やっと最重要事項の ローン額 < 太陽光発電によるコストメリット になるかどうかを確認しましょう。

 

太陽光発電によるコストメリット =

2.で求めた電気代21,801円 − 3.太陽光発電考慮の電気代6,670円 = 15,131円

 

この金額よりもソーラーローンが安ければ採用するメリットが大きいということです。

実際の金額を想定するためにも、ソーラーローンの支払額が同額以下になるようにサイト使って確認してみましょう。

とっと がよく概算計算する際に使用するサイトです。

ローン返済シュミレーション

ソーラーローンの金利は1.7%が妥当ラインかなと思っています。

我が家も1.7%ですが悪くはない数値かなってところですね。住宅ローンの0.41%に比べると高いですね。

我が家の返済期間は18年でしたので条件揃えます。

以下、調整結果です。

ローン返済額15,056円 < コストメリット15,131円 となりました。

見事条件クリアでした!

 

太陽光発電一式の予算としては、280万円 といったところですね。

 

ローンを繰り上げ返済する場合は下記記事が参考になります。

マイホームの選定「入口」から返済「出口」までの一連の流れ 第3回 返済方法および返済プラン

 

5.太陽光発電費用

では最後に我が家の太陽光発電の費用項目をざっくり公開です。

・ソーラーパネル+架台 140万円
・工事費        40万円
・蓄電池+設置費用   210万円
・消費税        40万円
合計          430万円

え?さっきの280万円から大きく外れているじゃん!

ここからキャンペーンや値切り交渉を経て、280万円に落ち着きました(笑)

あっちも商売ですから色々高く出してきます。

ネット相場はあまりあてになりませんが、

それぞれの単価ではなく、ローン返済額よりもコストメリットがあるかどうかで判断してみてはいかがでしょうか。

 

通常の営業の方はローン払い終えてから何年後に損益分岐を迎え、その後は電気代が浮いていきます!

というような営業してきますが、今回見てはいませんが交換や修理の費用がかかります。

そんな損益分岐は果たしてくるのでしょうか。。。

 

なのでとっとの判断基準は、採用したらすぐにコストメリットがあるかどうかで判断しました!

 

実は以前は太陽光発電は不要だと思っていました。

戸建てに太陽光発電は不要?【建築士目線マイホーム計画】

 

最後にこの検討での不確定要素をまとめておきます。

・太陽光発電の発電量

・日中、夜間電力量への影響

今後は実績を交えて報告できればと思います!

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